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MILESTONE ART WORKSの近況とお知らせです。 

野村順子の裂織「インシデント」

c0084954_17492516.jpg今年の富山は雪がよく降ります。ギャラリーの窓からは真っ白の世界がひろがっています。2月1日から野村順子さんの展覧会が始まりました。今回のテーマは「インシデント=遇有性」。気持ちがおもむくままに手を動かし織りすすめた新作を30点あまりご紹介しています。裂織りの手法は新しいものではなく、古くから用いられたものです。現在の生活は日常着が洋服となっていますが、4〜50年前までは着物でした。晴れ着から普段着まで一生涯着るための着物をタンスに入れてお嫁入りしました。寝間着として使う浴衣は、柔らかく身体になじんだ後は赤ちゃんのおしめに。年とともに派手になった着物は染めかえ仕立て直し。紬や木綿の普段着は布団や座布団などになってかたちを替え生き続けます。かなり使いきったところであるものはぞうきんになったり、また細く裂いて機で織る「裂織」によって普段使いの半幅帯やこたつ掛けとしてまた使われていきます。もちらん、お裁縫も普通にできたわけですよね。
現在は全国に裂織作家も増えています。どの分野にも言える事ですが同じ道具や材料をつかっても個性がでる。裂織は下手すると野暮ったく、田舎っぽくなりがち。野村さんの作品は構成も配色もオリジナリティーにあふれています。心象としての移ろう光、季節や風景を織り上げます。黒(紋付など)、赤(もみといわれる裏地やじゅばん)を基調色として無地の紫、緑、橙、黄色、青などをグラデーョンをつけながら表現します。縦糸に着物地の横糸を平織り、綾織り、つづれ織りと折り方を工夫をこらします。絵画的な装飾タペストリーですね。雪景色「白の世界」と野村さんの裂織「赤の世界」の対比も美しく、あたたかな気持ちにつつまれる空間になっています。展示風景はギャラリーページでご覧くださいね。
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by ysmile | 2011-02-04 16:46 | ■ マイル・ダイアリー | Trackback | Comments(0)
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